■価格スプレッドとは
価格スプレッドとは、一般的には金融取引における買値(ASK)と売値(BID)との差(スプレッド)のことを指します。例えば、1ビットコインの買値が30万円で売値が29万円の場合、ビットコインの価格スプレッドは1万円となります。
この価格スプレッドの大きさは利益の出しやすさに直結するため、注意が必要です。
例えば、先ほどの例のように価格スプレッドが1万円以上ある場合、1ビットコインを30万円で購入した瞬間に1万円分の含み損を抱えることになり、それゆえにビットコインの価格も1万円以上値上がりしなければ利益を出すことはできません。
それに対して、価格スプレッドが2000円である場合、1ビットコインを購入した瞬間の含み損は2000円となり、それゆえにビットコインの価格も2000円だけ上昇した段階で利益が出始めることになります。このように、価格スプレッドが大きいほど利益がでにくいため、価格スプレッドの大きさには注意をする必要があります。
■価格スプレッドが広がる理由
この価格スプレッドはビットコインの流動性によってその時々で変化します。
流動性が高い場合、つまり多くの買い注文と売り注文が数多くある場合、少しぐらい高くても買いたいという人や、少し安くてもいいから売りたいという人が大勢でてくるため、買値と売値の価格差が小さくなり、また安定する傾向にあります。
逆に、流動性が低い場合、つまり売り注文と買い注文が少ない場合は、そういった人たちがあまりいないため、価格スプレッドは大きくなり、また不安定になりやすい傾向にあります。
■取引所によって異なるスプレッド
ビットコインの取引所によって価格スプレッドが異なることにも注意が必要です。
ビットコインの価格スプレッドの大きいほど投資家にとっては利益がでにくくなります。取引所によって必ずしも大きな差があるとは言えませんが、頻繁に取引を行う場合は小さな差であっても最終的な大きな利益の差になってくるため注意をする必要があります。
例えば、仮に取引所間で価格スプレッドが500円大きい所で、10ビットコインを買って、売却した場合、500円×10ビットコイン5000円もの利益を無駄に失っていることになります。このように、塵も積もれば山となると同じで価格スプレッドが大きい取引所で取引を行っていると、いつの間にか大きな利益を失っているということがあります。
そのため、どの取引所に口座を開設するかを判断する際には、価格スプレッドも調べておいた方がよいでしょう。
取引所の一覧はこちらにあります。