■トランザクションフィーはビットコインの送金手数料
トランザクションフィーは、ビットコイン送受金の際に設定される手数料です。採掘に成功した人が、採掘報酬とともに受け取ります。
直訳すると情報処理報酬、または(銀行などの)取引報酬です。クレジットカードで決済のたびにお店がカード会社に払う手数料のこともトランザクションフィーといいます。
採掘とは、ブロックチェーンを生成し取引の正当性を確認する作業。この一連のデータ処理作業はトランザクションと呼ばれます。これを処理する報酬(フィー)がトランザクションフィーというわけです。
■どれくらいを目安に設定すればいいのか
ビットコインの魅力のひとつは、送金手数料の安さです。トランザクションフィーは、送金する人が自分で設定することができます。
一般的に、ビットコインは送金されてから利用できるようになるまで10分程度かかるといわれています。これは1回の採掘(取引の承認)にかかる時間です。実は1回で承認できるデータ量には限りがあり、トランザクションフィーが高いものから優先的に処理されます。
使用するウォレットによっては、スムーズに処理されるために必要なフィーを計算して教えてくれます。その金額を支払えば、次の採掘で処理されるでしょう。
通常の取引であればフィーは約0.0001BTCとなります。1BTC=10万円のときで10円くらいです。いくつかの条件を満たせば無料となることもあります。
フィーを払わなければ永遠に処理されないのかというと、そうではありません。優先順位に最も影響するのはフィーですが、経過時間も関係しています。送金手続きがされてからの時間が長いデータほど優先度が高くなるので、いずれ処理されることにはなります。ただ、それが数日後、数ヶ月後になってしまうことも、可能性としてはありえます。
■トランザクションフィーはどうやって決まる?
トランザクションフィーはデータ量で決まります。送金手数料は、一般的に銀行振込のように金額に比例して高くなることを考えると、ユニークな仕組みです。
データ量は送金するビットコインの量や取引履歴などによって決まります。送金手数料を低くしたい場合は、送金額をなるべくきりのいい数字にする、少額の取引を抑える(小数点以下の数字を減らす)などの方法があります。ただ、かかっても数円程度なのであまり意識する必要はないかもしれません。